第3回岡大サイエンスカフェ開催報告


                       研究推進・産学官連携機構(略称:連携機構)
                       社会連携センター

                       社会連携マネージャー 佐野順子

開催日時:平成19年1月16日(火) 18:00〜19:30
開催場所:岡山大学創立50周年記念館交流サロン
テーマ:あそびってなーに?―あそびと成長―
話し手:岡山大学教育学部助教授 橋ヶ谷 佳正

開催概要

  岡山大学連携機構は、先日岡山大学創立50周年記念館交流サロンで第3回岡大サイエンスカフェを開催しました。

岡大サイエンスカフェは、本学研究者の学術研究の成果等を地域社会の生徒や社会人に平易な言葉で分かりやすく説明をし、研究者と参加者がコーヒーなどを飲みながら気楽な雰囲気の中で研究者との対話などを通じて科学について身近に感じてもらうことにより、地域社会との連携を深めていくことを目的にして開催しているものです。

まず、開催にあたり稲葉 研究推進・産学官連携機構長からサイエンスカフェの意義などの説明をされたあと、橋ヶ谷先生から今回のテーマ「あそびってなーにーあそびと成長」についてのお話がはじまりました。

 橋ヶ谷先生は、岡山玉野にあるおもちゃ王国との共同研究をしています。今年で6年目になるようですが、そのおもちゃ王国との共同研究になるまでのいきさつについて説明をされました。共同研究の背景にあるのは、まず、遊びとかおもちゃというのは教育(教えを含み)と密接な関係があるのではないかということ。そういう視点から、遊びとおもちゃというものをなんとか理論づけ、社会に対して理解できるようなものをつくってもらえないだろうかという趣旨のもとであったようです。また、橋ヶ谷先生はデザインが専門で、デザインの基本は、考えたり工夫したりということ。決してきれいでかっこよいというものを作るのがデザインではなく、そこへたどり着くまでの過程が大切であり、また、子供たちのあそびも考え、工夫が必要という共通点がある。よってデザインという自然から、遊びとかおもちゃとかということを考えていくというのがスタートになり、現在もおもちゃとあそびを研究しているという経緯を話されました。

 具体的な活動としては、毎週日曜日におもちゃ王国に行って子供たちと遊んでいるお話をされました。その中でも、四季を通じて日本の文化、歳事について勉強し、自然と科学について、またコミュニケーションや健康についても遊びを通じて感動・満足・楽しさが体験でき、かつ出会いや創造について豊かになれるようなプログラムが組まれているようです。また、ねらいとして、親と子が一緒に学びができるように導くことが大切であるようです。


 また、定義としておもちゃで遊ぶというのはどういうことなのか?と、考えてみたとき自己と他者とおもちゃの3つの関係がなりたった中に含まれた空間というのがおもちゃで遊ぶということではないだろうか。遊ぶというのは一人でおもちゃを使って遊ぶのではなく他者との関係の中にあるというとらえ方をしないといけないのでは。そうするとそこに新しい環境が生まれ、環境を無視して考えていくこともできないようになるといわれていました。

 また、遊びというとマイナスのイメージしかないかもしれないが、実は遊びは目的を持って遊ぶものではなく、夢中になって何か遊んでいるといろいろなものすべてが後から吸収されていて、遊びの中で何か身についたというのが本来の遊びだという考え方をしてみてはどうかとも提案をしました。

 今の時代は、視覚から情報を獲得するのが圧倒的に多いが、本来人間は五感で情報を獲得している。その五感を得るためには、はいはいをする時に十分はいはいをさせないと触覚の発達が不十分になり、五感も乏しくなるようです。今はすぐ立たされる場合が多いようです。

 そこで、知育を育てるおもちゃも大切になります。そのようなおもちゃは時代にかかわらず残っていけるおもちゃという率が高いようです。

 まとめていくと遊びというのは、目的を持たないで夢中になれ、小さいときほど、誰か身近な人が一緒になって夢中になれ、その中でいろいろなことが自分に吸収される。小さいときに頭、体で経験させることを親は提供していき、親も一緒になって遊ぶことが重要ではないだろうかといわれました。

 今の子育て事情の中で、子供たちとどこまで世代を超えて子供たちと関わりを持っていくか。昔はああだった、こうだったと今の時代の子育て環境を嘆くよりも、一人一人が遊びの定義を再認識して、次世代を担う子供たちとの関わり方を考え、また提供していかないといけないのではないかということを考えさせてくださった今回のサイエンスカフェでした。

 また次回も多くの方の参加をお待ちしております。今後も岡大サイエンスカフェをよろしくお願いいたします。






Copyright© Okayama University Public Relations Center, All Rights Reserved.